ジャディアンス 製品紹介第2回 2型糖尿病治療のキーワードから考えるSGLT2阻害薬ジャディアンス
糖尿病患者の服薬アドヒアランスと早期からの治療強化

合併症予防のためのHbA1c目標値7.0%未満を達成している糖尿病患者さんは、何%でしょうか?合併症予防のためのHbA1c目標値7.0%未満を達成している糖尿病患者さんは、何%でしょうか?

2017年にJapan Diabetes Clinical Data Management Study Group(JDDM)において行われた55施設の2型糖尿病患者を対象とした実態調査によると、合併症予防のための目標値であるHbA1c7.0%未満を達成している割合は、全体の54.1%で、4割以上は目標値を達成できていませんでした1)
1) 一般財団法人糖尿病データマネジメント研究会:2017年度基礎集計資料

糖尿病患者の服薬アドヒアランスと
早期からの治療強化

求められる合併症の発症・進展を考慮した糖尿病治療

図1

糖尿病は、さまざまな合併症のリスクであり、高血圧などの生活習慣病がある場合、さらにそのリスクが高くなることが知られています(図1)。

そのため、合併症予防のためにもしっかりと血糖コントロールをすることが望まれていますが、実際のところ、糖尿病患者さんの4割以上は、合併症予防のための目標値であるHbA1c7.0%未満を達成できていないことが報告されています1)。2017年にJDDMにおいて行われた55施設の2型糖尿病患者を対象とした実態調査によると、合併症予防のための目標値であるHbA1c7.0%未満を達成している割合は全体の54.1%で、残りの45.9%は目標値を達成できていませんでした。

生活習慣病を合併している糖尿病患者さんの目標達成のための選択肢

生活習慣病を合併している患者さんでは、服薬錠数も多くなることが考えられます。さらに、そこに複数の糖尿病治療薬が追加されることは、患者さんの服薬アドヒアランスの観点から負担になることが予想されます。実際に、診療報酬明細書及び調剤報酬明細書をもとにした調査では、糖尿病患者全体の86.9%がすでに2剤以上を、また半数以上が4剤以上を服用していることが示されています(図2)。こうした状況のため、先生方が治療強化のために薬剤の追加をご提案された際、抵抗を感じる患者さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

高血圧や脂質異常症などの生活習慣病を合併し、複数の薬剤をすでに服薬されている糖尿病患者さんにおいては、なるべく服薬錠数を増やすことなく、治療強化を行い、治療目標達成を目指すことが望ましいと考えられます。その際に有用な選択肢のひとつとなるのが、トラディアンス配合錠です。ここからはトラディアンス配合錠に含まれるジャディアンスのデータと共にご紹介いたします(図3)。

図2
図3

ジャディアンスは76週にわたり持続する優れたHbA1c低下作用が報告されている

ジャディアンスは、1日1回の投与で持続する優れたHbA1c低下作用が報告されています。薬物療法を行っていない2型糖尿病患者を対象としたEMPA-REG EXTEND MONOTM試験(図4)では、ジャディアンスを1日1回単独投与し、プラセボあるいはシタグリプチン100mgと比較検討した結果、投与12週までにHbA1c調整平均値が低下し、その低下作用は76週後まで持続することが示されました。投与76 週後におけるベースラインからのHbA1c 調整平均変化量は、ジャディアンス10mg 群で-0.65%、25mg 群で-0.76%、シタグリプチン100mg群で-0.53%でした(図5)。

図4
図5
図6

本試験における有害事象の発現率は、ジャディアンス10mg群76.8%(172/224例)、ジャディアンス25mg群78.0%(174/223例)、シタグリプチン群72.2%(161/223例)、プラセボ群76.4%(175/229例)で、主な有害事象は、高血糖がそれぞれ8.9%(20/224例)、4.9%(11/223例)、12.6%(28/223例)、27.5%(63/229例)、鼻咽頭炎がそれぞれ14.3%(32/224例)、11.2%(25/223例)、12.1%(27/223例)、11.8%(27/229例)などでした(図6)。

また、投与中止に至った有害事象はそれぞれ4.9%(11/224例)、4.0%(9/223例)、4.9%(11/223例)、6.6%(15/229例)で、重篤な有害事象はそれぞれ11.2%(25/224例)、7.2%(16/223例)、8.1%(18/223例)、10.0%(23/229例)に認められ、死亡に至った有害事象はシタグリプチン群0.4%(1/229例)、プラセボ群0.4%(1/223例)でした(図6)。

【参考情報】トラディアンス配合錠は、より治療強化をしたい場合の有用な選択肢

さらに、将来の合併症を見据えて、より治療強化を行いたい患者さんには、トラディアンス配合錠の選択肢があります。トラディアンス配合錠は、 DPP-4阻害薬トラゼンタ錠(リナグリプチン)と SGLT2阻害薬ジャディアンス錠(エンパグリフロジン)の配合錠です。トラディアンス配合錠には、APとBPの2用量があり、患者さんの状態に合わせて1日1回1錠で用量選択が可能です(図7)。

トラディアンス配合錠に含有されているエンパグリフロジンとリナグリプチンは両製剤共に、さまざまなエビデンスを有しており、将来の合併症リスクを見据えた糖尿病治療にお役立ていただける薬剤です。エンパグリフロジンでは有効性・安全性に加えてEMPA-REG OUTCOME®試験のエビデンス、リナグリプチンでは有効性・安全性に加えてCARMELINA試験・CAROLINA試験のエビデンスを有しています(図8)。

図7
図8

まとめ

2017年にJDDMにおいて行われた2型糖尿病患者を対象とした実態調査では、45.9%が合併症予防のための目標値であるHbA1c7.0%未満を達成できていませんでした。

診療報酬明細書及び調剤報酬明細書をもとにした調査では、糖尿病患者全体の86.9%がすでに2剤以上を、また半数以上が4剤以上を服用しており、患者負担を考慮すると、なるべく服薬錠数を増やすことなく、治療強化を行い、治療目標達成を目指すことが望ましいと考えられます。

ジャディアンスは、EMPA-REG EXTEND MONOTM試験において、1日1回の投与で持続する優れたHbA1c低下作用が報告されています。

さらに、将来の合併症を見据えて、より治療強化を行いたい患者さんには、DPP-4阻害薬トラゼンタ錠(リナグリプチン)と SGLT2阻害薬ジャディアンス錠(エンパグリフロジン)の配合錠であるトラディアンス配合錠が有用な選択肢のひとつです。

【参考情報】トラディアンス配合錠に含有されているエンパグリフロジンとリナグリプチンは両製剤共に、心血管イベント・腎イベントへの影響を評価した大規模臨床試験などの豊富なエビデンスを有しており、将来の合併症リスクを見据えた糖尿病治療にお役立ていただける薬剤です。

以上を踏まえると、合併症リスクを有する2型糖尿病患者さんの治療強化において、ジャディアンス、そしてトラディアンス配合錠は有用な選択肢のひとつだと考えられます。将来の合併症を見据えた治療に、優れたHbA1c低下作用を含め、多くのエビデンスを有するジャディアンスとトラディアンス配合錠をぜひお役立てください。