LUX-lung7の試験データについて:ジオトリフ

LUX-Lung7は、治療歴のないEGFR遺伝子変異陽性NSCLC患者を対象に第二世代のEGFR阻害薬ジオトリフ(一般名:アファチニブマレイン酸塩)と第一世代のEGFR阻害薬ゲフィニチブを直接比較した初めての海外試験です。この第IIb相試験では、発現頻度が高いEGFR遺伝子変異(エクソン19欠失[del19]またはL858R)を有する進行NSCLC患者319人を対象としました。複数設けた主要評価項目は、独立判定委員会による評価に基づくPFS、治療成功期間、全生存期間であり、副次評価項目は客観的奏効率、病勢コントロール率、腫瘍縮小、患者報告アウトカム、安全性などでした。

1.LUX-lung7の試験デザインと試験結果

1-1.LUX-lung7の試験デザイン

目的:
1st-line治療としてジオトリフとゲフィチニブの有効性および安全性を比較する
対象:
EGFR TKIを含む化学療法未治療でEGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺癌患者319例
方法:
対象をジオトリフ群(40mg/日を連日経口投与)あるいはゲフィチニブ群(250mg/日を連日経口投与)にランダムに割付け、有効性および安全性を比較した
評価項目:
主要評価項目…無増悪生存期間、治療成功期間、全生存期間、副次評価項目…奏効率、奏効までの期間、奏効期間、病勢コントロール率、病勢コントロール期間、腫瘍縮小、健康関連の生活の質
解析計画:
事前に計画されたサブグループ解析として、EGFR遺伝子変異タイプ、脳転移、ECOG PS、性別、年齢、人種、喫煙歴による層別解析を実施した
安全性:
主なGrade 3以上の副作用は、ジオトリフ群では下痢(12.5%)、発疹/ざ瘡(9.4%)、ゲフィチニブ群では肝酵素上昇(8.8%)、腎不全(0.6%)、肝不全(0.6%)であった

1-2.LUX-lung7の試験結果

(1)主要評価項目の試験結果

無増悪生存期間(PFS)[主要評価項目]:独立判定委員会判定

  • ジオトリフ群においてPFSの延長が検証された(ハザード比0.73)。
ジオトリフ群においてPFSの延長が検証された(ハザード比0.73)。

患者背景別PFS[サブグループ解析]

  • Del 19とL858RにおけるPFS延長は同程度であった。
Del 19とL858RにおけるPFS延長は同程度であった。

治療成功期間(TTF)[主要評価項目]

  • ジオトリフ群においてTTFの延長が検証された(ハザード比0.73)。
ジオトリフ群においてPFSの延長が検証された(ハザード比0.73)。

患者背景別TTF[サブグループ解析]

  • 患者背景別の解析では、TTFはジオトリフ群において良好であった。
患者背景別の解析では、TTFはジオトリフ群において良好であった。

全生存期間(OS)[主要評価項目]

  • ジオトリフ群においてOSの延長傾向が検証された(ハザード比0.86)。
ジオトリフ群においてOSの延長傾向が検証された(ハザード比0.86)。

(2)副次評価項目の試験結果

奏効率[副次評価項目]:独立判定委員会判定

  • 奏効率はジオトリフ群70.0%、ゲフィチニブ群56.0%と、ジオトリフ群において高値であった。
奏効率はジオトリフ群70.0%、ゲフィチニブ群56.0%と、ジオトリフ群において高値であった。

L858R症例における最大腫瘍縮小率[サブグループ解析]

  • L858R症例の奏効率はジオトリフ群65.7%(44/67例)、ゲフィチニブ群42.4%(28/66例)であった。
L858R症例の奏効率はジオトリフ群65.7%(44/67例)、ゲフィチニブ群42.4%(28/66例)であった。

Del 19症例における最大腫瘍縮小率[サブグループ解析]

  • Del 19症例の奏効率はジオトリフ群73.1%(68/93例)、ゲフィチニブ群65.6%(61/93例)であった。
Del 19症例の奏効率はジオトリフ群73.1%(68/93例)、ゲフィチニブ群65.6%(61/93例)であった。

参考情報:EQ-5DおよびEQ-VASスコアの変化[副次評価項目]

  • QOLの改善は、ジオトリフ群とゲフィチニブ群で同程度であった。
QOLの改善は、ジオトリフ群とゲフィチニブ群で同程度であった。

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