広告特集 企画・制作 朝日新聞社メディアビジネス局
提供:日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社

  • 医師と
  • 高血圧患者の
コミュニケーションギャップをどう解決するか「医師および高血圧患者の高血圧治療に対する意識の実態調査」から見えてきたもの

多剤服用もアドヒアランスを悪くする

 今は超高齢化の世の中ですから、皆さん様々な病気を抱えており、それぞれの病気に数多くの薬を飲んでいます。昔と違って、今どき患者さんに処方されているのは必要不可欠な薬ばかりだと思います。それでも、患者さん側にしてみれば、こんな多くの薬は飲めないという現実があることも確かです。
 「現在の服用薬剤数に関する患者さんの希望について」の結果(図3)を見てみますと、薬剤数を減らしたいと考えている患者さんは48%存在し、とくに3種類以上服用している患者さんでその傾向がみられました。また、良好な服薬アドヒアランスで服用できる薬剤数については、降圧薬の薬剤数では、医師は「2種類まで」(43%)、「3種類まで」(36%)と回答したのに対し、患者さんは「1種類まで」(33%)、「2種類まで」(34%)と、1種類の薬剤数の違いがみられました(図4)。患者さんはよりシンプルな治療を望んでいるといえます。
 薬剤数を減らすための解決策の1つとして、配合剤は有効であると考えています。現在は2剤配合剤、3剤配合剤などが我が国で処方されています。ただ、配合剤に対する患者の認知度がまだまだ低いことがわかりました。今回の調査でも1000人中770人の患者さんが配合剤の使用経験がない、またはわからないと答えています。患者さんには、配合剤というものがあること、配合剤を飲むことは薬物療法自体の質を上げることにつながるということを、もっと知ってもらう必要があると思います。  最近は高齢者が増え、介護施設や在宅での薬の管理が大きな問題になっています。認知力が低下してきた高齢者にとって、多くの薬を分類して服用することはほぼ不可能と思います。薬の管理という面からも、できるだけ薬の数を減らす、配合剤を積極的に使うということは必要と思います。これは医療経済的なメリットにもつながると思います。

医師と患者間のコミュニケーションギャップを解決するには

 専門家というのは、その専門に縛られてしまい、ややもすると本来の目的から離れてしまう傾向があります。いわゆる目的と手段の逆転です。目的は、患者さんの命を守る、患者さんが幸せで健康な寿命をまっとうできるように努力すること。ところが、手段である服薬や手術に重きを置くようになって、「なんで飲めないの」という話になってしまう。そうではなくて、患者さんが幸せになるために医師はどうすればよいのかを考えないといけない。たとえば薬が飲みにくいのであれば、飲みやすくしてあげる。それは、より効果がある新薬を作るという様な、従来の学問的な考え方からは生まれてこないものです。そういう意味では、医師自身も考え方を変える必要があります。
 最近、よい傾向だと思っているのが、在宅医療が進んでいることです。これまでは診察室に患者さんを招いて治療していました。白衣性高血圧といわれるように、診察室に来るだけで血圧が上昇してしまう患者さんもいます。今は患者さんの自宅に私たち医師が行く。すると、これまで気づかなかったことがいろいろ目に入ってきます。この患者さんはこんな性格で、こういう生活をしているなどの情報が、医師にも入ってくる時代になりました。そのような情報をいかして、患者さんが本当に幸せになれるような治療を提供できるようになることが大切です。カルテを見るのではなく患者さんを見るのですね。
 高血圧はあまりにもありふれた病気のため、つい治療を軽んじてしまうようになることを心配しています。しかし、患者さんの幸福を求めるということでは、最も重大な疾患の1つです。高血圧を放置すると脳卒中や心筋梗塞を発症し死亡率が高まりますし、亡くならないまでも後遺症が残ったりして要介護の原因になります。先生方も、自分の大切な患者さんの血圧をしっかりコントロールしていってほしいと願っています。

  • 高血圧患者のより本音に近い声が浮き彫りに
  • 医師が伝えたいことと、患者さんの思いは違う
  • 多剤服用もアドヒアランスを悪くする