オフェブ 診療サポートIPF抗線維化療法の重要性

QOLを維持した治療を目指すオフェブの副作用マネジメント
第1回 オフェブの有用性を考慮した特発性肺線維症(IPF)治療

IPFは、高度の線維化が進行し、不可逆性の蜂巣肺形成をきたす、予後不良の疾患です。国内の調査では、IPF患者の生存期間中央値は、診断から約3年と報告されています。

オフェブはTOMORROW試験およびINPULSIS試験において、IPF患者に対する有効性、安全性が評価されています。両試験の併合解析において、オフェブは、プラセボに比べて治療期間中の死亡リスクの有意な低下を示しました。

なお、主要評価項目であるFVC年間減少率は、プラセボ群との間に有意差が認められました。(ランダム係数回帰モデル、p<0.0001)

さらに、本併合解析では、呼吸器関連QOL指標であるSGRQの評価も行われています。その結果、52週時におけるSGRQ総スコアのベースラインからの補正平均変化量は、オフェブ群2.92、プラセボ群4.97、群間差は-2.05であり、QOLの低下を有意に抑制しました。

本併合解析において最も多く認められた有害事象は下痢で、オフェブ群445/723例(61.5%)、プラセボ群91/508例(17.9%)でした。オフェブ群において、重篤な有害事象は217例、死亡に至った有害事象は38例に認められました。投与中止に至った有害事象は、下痢38例、悪心17例、IPF15例、食欲減退11例などでした。

このように、オフェブは死亡リスク低下やSGRQ総スコア維持といった有効性が示されている一方、副作用が発現する場合もあります。

医師と患者はそれぞれ、抗線維化薬の有効性と副作用についてどのように考えているのでしょうか。

IPF治療を行う医師と抗線維化治療を受けたIPF患者を対象とした海外のアンケート調査によると、23%の医師は、「IPF進行のリスクよりも薬理学的治療による副作用を懸念」していました。

一方、87%の患者は、「抗線維化薬によりIPFの進行を遅らせることが副作用よりも重要である」と感じていました。
そして、抗線維化薬による治療を受けた患者の85%が、「副作用の管理に自信がある」と回答しました。
また、63%の患者は抗線維化薬の服用に関して「ポジティブ」または「非常にポジティブ」と感じていました。

本調査から、IPF患者の治療意欲は高く、前向きに治療に臨む患者の意向を支えるためにも、患者教育を含む適切な副作用マネジメントが重要であると考えられます。

では実際に、オフェブによる治療中の有害事象の発現状況はどうでしょうか。

最大68ヵ月までの長期投与試験において、最も多く認められた有害事象は下痢で、オフェブ継続投与群667件(100人・年あたり60.1件)、新規投与群509件(100人・年あたり71.2件)でした。重篤な有害事象はオフェブ継続投与群300例、新規投与群206例に認められました。投与中止に至った有害事象はIPFの進行、下痢、悪心、呼吸不全で、オフェブ継続投与群172例、新規投与群141例でした。本試験において、オフェブ継続投与群430例中258例、新規投与群304例中163例が有害事象をマネジメントしながら投与を継続しました。

オフェブ投与中に副作用がみられた場合は、対症療法に加えて、本剤の治療が可能な状態に回復するまで減量や中断を検討してください。
治療の中断後、本剤の治療を再開する場合は、1回100mgの1日2回から再開することも検討してください。再投与または増量する場合は慎重に投与し、投与後は患者の状態を十分に観察してください。
また、1回100mgの1日2回投与に忍容性がみられない場合は、本剤の治療を中止してください。

オフェブはIPFに対する有効性が示されています。副作用が出現した場合には
早期に適切な対処を行うことで、程度を軽減したり、重症化を防いだりすることができます。

IPF患者の意思を尊重した治療に、オフェブをお役立てください。

pc

2019年7月作成

IPF患者の生存曲線

オフェブによる治療期間中の死亡リスク低下

SGRQ総スコアの変化量

有害事象

IPF治療に対する医師の見解

IPF治療に対する患者の意向

安全性(主要評価項目)

安全性(主要評価項目):主な有害事象

副作用による減量・中断基準 参考