オフェブ 診療サポートIPF抗線維化療法の重要性

QOLを維持した治療を目指すオフェブの副作用マネジメント
第2回 オフェブの副作用マネジメントのポイント

オフェブはIPF進行抑制に対する有効性が示されている一方、副作用が発現する場合もあります。医師と患者はそれぞれ、抗線維化薬の副作用についてどのように考えているのでしょうか。

IPF治療を行う医師と抗線維化治療を受けたIPF患者を対象とした海外のアンケート調査によると、23%の医師は、「IPF進行のリスクよりも薬理学的治療による副作用を懸念」していました。
一方、87%の患者は、「抗線維化薬によりIPFの進行を遅らせることが副作用よりも重要である」と感じていました。
そして、抗線維化薬による治療を受けた患者の85%が、「副作用の管理に自信がある」と回答しました。
また、63%の患者は抗線維化薬の服用に関して「ポジティブ」または「非常にポジティブ」と感じていました。

本調査の結果、IPF患者の治療意欲は高く、それを支えるためにも患者指導を含めた適切な副作用マネジメントが必要と考えられます。

オフェブ投与中に生じるおそれのある主な副作用は、肝機能障害、下痢、悪心・嘔吐です。これらの副作用があらわれた際には、早期に適切な対処をすることで、副作用の程度を軽減したり、重症化を防いだりすることができます。

ここから、それぞれの副作用ごとに適切な対処法や患者指導のポイントをご紹介します。

本剤の投与開始前および投与中は必ず定期的に肝機能検査(AST、ALT、ビリルビンなど)を行い、注意深く観察してください。

なお、INPULSIS試験では、本剤の投与開始から6週までは2週毎、6~36週までは6週毎、36~52週までは8週毎に肝機能検査を実施しました。

本剤の投与に伴って、AST、ALTが基準値上限の3倍を超えた場合は、本剤を減量または中断し、患者の状態を十分に観察してください。なお、黄疸などの肝機能障害の徴候や症状が認められた場合には、本剤の投与を中止し、再投与は行わないでください。

下痢は、INPULSIS試験のオフェブ群において、最も頻度の高かった副作用です。

本剤の投与に伴う下痢は、通常、初回発現時にできるだけ速やかにロペラミドなどの止瀉剤による対症療法を適切に実施してください。

適切な対症療法を行っても下痢が継続する場合には、本剤の減量・中断または投与中止を考慮してください。対症療法にもかかわらず持続するような高度(重度)の下痢の場合は、本剤による治療を中止し、再投与は行わないでください。

患者へは、食事における注意点として、過食を避けて少量ずつ頻回に食べることや、下痢によって失われた水分を補給すること、脂っこい物や刺激の強い物などの下痢を悪化させる可能性のある飲食物の摂取を避けることを指導してください。

悪心・嘔吐が発現した場合は、制吐剤の投与など、悪心・嘔吐に対する標準的な対症療法を行ってください。適切な対症療法を行っても悪心・嘔吐が継続する場合には、本剤の減量または中断を検討してください。

また、高度の症状が継続する場合は、本剤の投与を中止してください。

患者へは、食事における注意点として、過食を避けることや、あっさりとした冷たい物を飲むことなどを指導してください。また、生活面では、しめつけの少ない洋服を選び、吐気を催した際には深呼吸するなどの指導が有用です。

前向きに治療に臨むIPF患者の意向を支えるために、抗線維化薬の適切な副作用マネジメントが必要です。

オフェブによる治療を行う上で、本日ご紹介した副作用の対処法や患者指導のポイントをぜひお役立てください。

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2019年7月作成

IPF治療に対する医師の見解

治療の流れと注意事項

肝機能障害1

肝機能障害2

肝機能障害3

下痢1

下痢2

Q&A5

悪心・嘔吐1

悪心・嘔吐2

Q&A6