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日本におけるIPFの疫学

日本におけるIPFの発症率と有病率は?

IPFは希少疾患の1つであり、IPFを含む特発性間質性肺炎(IIPs)は、「難病(特定疾患)」に指定されています。日本全体における正確なIPFの発症率と有病率は不明ですが、「北海道Study」によって、北海道におけるIPFの年間発症率は10万人あたり2.23人、有病率は10万人あたり10.0人と報告されています1)。この値に基づいて、日本におけるIPFの患者数は、少なく見積もっても1万数千人と推測されています。

北海道StudyにおけるIPFの発症率・有病率

調査・解析期間 年齢 実施国 発症率
(10万人・年あたり)
有病率
(10万人あたり)
2009〜2011年 平均70歳 日本
(北海道地区)
2.23*1 10.0*2
  • *1:2008年に新規登録されたIPF患者数と2008年の北海道年央人口より算出
  • *2:2008年の特定疾患医療受給継続患者数(有病者数)と2008年の北海道年央人口より算出

文献1)より作成

文献

  1. 1) Natsuizaka M, et al. Am J Respir Crit Care Med 2014; 190: 773-779.

IPFのリスク因子は?

IPFの患者背景におけるリスク因子は、世界各地のコホート研究により報告されています。

IPFのリスク因子

患者関連因子1-4)

  • 男性
  • 加齢
  • 喫煙
  • エプスタイン・バーウイルスなどの特定のウイルス
  • 遺伝的素因(家族性IPF)
  • 胃食道逆流などの特定の疾患

環境関連因子5)

  • 家畜/動物の粉塵に対する曝露
  • 鳥の飼育
  • 理髪
  • 金属または木材の粉塵
  • 石の切断/研磨

文献1-5)より作成

IPFのリスク因子は、患者関連因子と環境関連因子に大別されます1-5)
患者関連因子として、男性や加齢があり、米国の研究では、IPFの発症率は加齢とともに増加し、男性で高いことが報告されています6)

IPFの年間発症率

IPFの年間発症率

文献6)より作成

このほかの患者関連因子に喫煙があり、喫煙常習者のIPF発症オッズ比は1.6~2.9と報告されています7-9)

文献

  1. 1)Meltzer EB, et al. Orphanet J Rare Dis 2008; 3: 8.
  2. 2)Raghu G, et al. Am J Respir Crit Care Med 2011; 183: 788-824.
  3. 3)Pashinsky YY, et al. Mt Sinai J Med 2009; 76: 24-29.
  4. 4)Egan JJ, et al. Eur Respir J 1997; 10: 1433-1437.
  5. 5)Baumgartner KB, et al. Am J Epidemiol 2000; 152: 307-315.
  6. 6)Raghu G, et al. Am J Respir Crit Care Med 2006; 174: 810-816.
  7. 7)Baumgartner KB, et al. Am J Respir Crit Care Med 1997; 155: 242-248.
  8. 8)Hubbard R, et al. Lancet 1996; 347: 284-289.
  9. 9)Iwai K, et al. Am J Respir Crit Care Med 1994; 150: 670-675.