プラザキサ 診療サポート薬剤師レポート
ザ・プロフェッショナル ~私の服薬指導術~

第2回 アドヒアランス向上のために
腎機能クレアチニンクリアランスの把握とディスコミュニケーションの解消

薬剤師の先生の取り組みをご紹介いたします。

抗凝固薬の服用患者の適正使用には、腎機能クレチニンクリアランスの把握が不可欠

Q1.プラザキサを初めて処方された患者さんに、まず何を確認していますか。

株式会社ノムラ薬局 Cエリア長 古田 智裕 先生
株式会社ノムラ薬局
Cエリア長
古田 智裕 先生
古田:
次の4点を中心に確認しています。
  1. 検査値
  2. 併用薬
  3. 病気や薬の理解度
  4. 嚥下の状態
プラザキサの適正使用には腎機能の把握が必須ですから、病院での検査結果を患者さんから見せていただきます。血清クレアチニン値と体重、年齢、性別がわかれば腎機能の指標となるクレアチニンクリアランス(CCr)の推定値を薬局でも計算できます。私はスマホの計算アプリを使って患者さんと画面をみながら「腎臓は大丈夫そうですね」などと確認していますが、インターネットにも便利な計算サイトがあります。

病気や薬の理解度は服薬アドヒアランスに関わってきます。「医師にいわれたから飲む」というだけでは途中で服薬中断の心配があります。「不整脈と診断されたのに、なぜ血を固まりにくくする薬を飲むんですか」という基本的な疑問を解消できていない患者さんもいます。プラザキサが処方されていると、電子薬歴から「心房細動と脳梗塞の関係」を図解したPDFをリンクで開けるようになっていて、オンデマンドで必要な部分だけ表示・印刷できるので重宝しています。PDFをお見せすると「初めて知りました」と漏らす方もいて、プリントをお渡しするととても喜ばれますね。

私が使用しているのは以下の2つで、紙芝居的に説明できるのが好きです。②は、脳梗塞が本人だけではなく家族に及ぼす影響や社会問題としても認識してもらうのに役立っています。

心房細動が脳梗塞の原因になるの?脳梗塞は危ないの?
画像をクリックするとPDFファイルが開きます(5、6ページ参照)

プラザキサを服用できるかについては嚥下の確認も大事で、「食事に長く時間がかかるようになっていませんか」「むせることはありませんか」などの質問をしています。
水とカプセルを口に含んでなじませてから飲むと服用しやすくなります。また水でうまく飲み込めない場合は「服薬ゼリー」をお勧めします。服薬ゼリーは液体の水よりも流速が遅いので、水で服用するよりものどを通過しやすくなります。服薬ゼリーは苦味を抑えるものと認識されている方が少なくないですが、嚥下の効用についても認知が広まるとよいですね。