プラザキサ 診療サポート薬剤師レポート
ザ・プロフェッショナル ~私の服薬指導術~

第3回 アドヒアランス向上のために
真の「医薬分業」で抗凝固薬の服薬アドヒアランス向上を実現

薬剤師の先生の取り組みをご紹介いたします。

服薬指導の着実な成果と今後の展望

Q3.薬剤師による服薬指導の効果はいかがですか。

岡山ハートクリニック 薬局長 岸 哲史 先生
岸:
プラザキサの新規処方時に薬剤師が積極的に指導した場合と、(他院からの紹介などで)薬剤師が指導できなかった場合を比較すると、服薬指導をした場合ではほぼ全例で飲み忘れを防げており、その効果は正直なところ驚くほどでした。
岡山ハートクリニック ハートリズムセンター長 山地 博介 先生
山地:

外来中の医師の説明はどうしても一方通行になりがちです。患者さんも医者には本音を出しづらいですよね(笑)。でも薬剤師の服薬指導は、もっと気軽に話せる機会だと思うのです。
患者さんが診察室を出る時の表情で大体わかるのですが、物言いたげな様子で退出する方は何かしら不満をもっているものです。その不満は「待ち時間が長かった」ということもあるかもしれませんが(笑)、例えば残薬があるといった話が薬剤師の服薬指導中に出れば、「なぜ残薬があるのか、プラザキサを正しく服用できているか、次回もう一度確認してみよう」といった対策につなげられます。抗凝固薬の他にも「薬が多すぎて飲めないよ」という方には、薬剤師が本領発揮できるところで、「配合剤にまとめられるものがないか」という工夫もできますよね。

薬剤師の「服薬指導」だからといって薬に限らず、孫の話とか雑談も含めて患者さんが何でも気軽に話せる場になれば、私たちとの信頼関係を深める重要な機会になるはずです。今は抗凝固薬の新規処方時だけでなく、再診時以降も必要に応じて薬剤師に服薬指導をしてもらっています。

Q4.今後、薬剤師による服薬指導をどのように発展させていきたいとお考えですか。

山地:
「医薬分業」といわれますが、医師と薬剤師が別々に自分の仕事をしているだけでは真の意味で患者さんの役に立てません。当院では糖尿病の治療にも力を入れていますが、その分野では当たり前の「チーム医療」という意識をもって薬剤師との連携をさらに深めていきたいです。
私たちは専門クリニックですからスタッフや設備面で恵まれていますし、当院の取り組みを他のすべての施設ですぐに実行に移すのは難しい部分もあるかもしれません。しかし、数カ月に一度、当院のような専門機関を受診して疾患の状態や服薬状況、薬の効果を確認すれば、その後、かかりつけ医への通院を安心して続けられると思います。今後こうした取り組みにも力を入れたいですね。
岸:
当院での服薬指導をふり返って、少しでも参考となる情報を外部に向けて発信していくことも大切だと思います。その一環として服薬指導のデータを統計的にまとめて、将来的に学会の場などで発表できるように準備を進めていきたいと考えています。