プラザキサ 診療サポート薬剤師レポート
ザ・プロフェッショナル ~私の服薬指導術~

第5回 アドヒアランス向上のために
「コップ1杯の水を残さず飲みきる」ことで消化器症状を大きく改善

薬剤師の先生の取り組みをご紹介いたします。

服薬指導の効果が顕著に現れる薬

Q3.服薬指導の検討結果をみた感想はいかがでしたか。

雪田:

これほどはっきりと違いが出るとは予想していなかったので自分でも驚きでした。同じ研究で、胃炎などの治療薬の併用有無が消化器症状の発現数やQOLに影響するか調べたのですが、そちらは有意差が得られませんでした。「コップ1杯の水できちんと飲む」というわずかな指導介入が大きな効果につながることをデータで示すことができ、服薬指導の意義をあらためて実感しています。

この検討を通じて、プラザキサを処方される患者さんに自信をもって接し、薬剤部として「コップ1杯の水できちんと飲む」という服薬指導を統一的に行えるようになりました。消化器症状を抑制できれば患者さんは、より安心してプラザキサを服用することができますし、実際にここ数年、ほとんど中断例はなく服薬を継続できています。今後は継続服用されている方が本当に飲み忘れなく、正しく服薬できているかフォローを続けていきたいと考えています。

薬剤科ひとこと紹介

JA北海道厚生連 網走厚生病院 薬剤科 薬局長 小原 郁司 先生
JA北海道厚生連
網走厚生病院 薬剤科
薬局長
小原 郁司 先生
北海道にある12の厚生病院薬剤部及び薬剤科では毎年合同で研究会を開催しています。雪田薬剤師のプラザキサの服用方法と消化器症状に関する研究の元になったものも、この研究会での発表がきっかけでした。他にも定期的に勉強会を開くなど全道の厚生病院が協力して教育・研究の環境づくりに力を入れています。
私たちの勤務する網走厚生病院には、清里や斜里など40~50 km離れた地域から通院されている患者さんもいらっしゃいます。当院は院内処方が中心で、患者さんが最後に立ち寄るのが薬局です。現在、薬局の平均待ち時間は約8分で、マンパワーの制約はありますが薬剤科全員で業務のスピードアップを図り、必要とされる服薬指導を行って患者さんが満足して帰宅できるように努力を続けています。