プラザキサ 診療サポート 薬剤師インタビュー:
アドヒアランス向上の取り組み

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お薬手帳を医師への情報提供に役立てる

薬剤師の先生の取り組みをご紹介いたします。

アドヒアランスの向上と適正使用のためにお薬手帳を活用する

Q4.アドヒアランスが悪い方に対して心がけていることはなんでしょうか。

武田:

抗凝固薬は、梗塞を予防するために服用する薬であること、他の薬とは違って飲めば病気がよくなり場合によっては服薬をやめることができる薬ではないことを多くの患者さんは理解しています。しかし直接の改善を実感できませんので、服薬を面倒に感じる方が多いのではないでしょうか。これを防ぐには折に触れて繰り返し抗凝固薬の服薬意義を説明することに尽きると思います。

また、起床した時刻が10時過ぎていて朝ではないから飲まなかったという患者さんがしばしばいます。プラザキサの処方は朝と夜の1日2回服用なので、「朝一番のお食事の時に飲んでください」とお話ししているのですが、午前中遅くなるともう朝ではないから朝飲む薬は飲んではいけないのだと思われるようで、夕食まで絶対に飲まないという方もおられます。そのような生活パターンの方には、朝服用のところを、「お昼近くになってもよいですよ」と薬袋に添え書きしてお渡しして、1日2回服用の重要性をお伝えしています。

患者さんがきちんと服薬できていない場合には、薬局での指導のほかに、お薬手帳に「処方箋通りに服薬できていない」ことを記載して患者さんから医師に伝えていただくようにしています。お薬手帳は薬局で使うものと思っている医師や医療関係者が多いようですが、情報をフィードバックするためのツールとしてもっと活用できるのではないでしょうか。医師への情報提供は薬剤師の基本業務ですから、そういった業務をスムースに行うことができるように地域の勉強会などには積極的に参加して医師と顔の見える関係を作っていきたいですね。

一人ひとり異なる患者さんを中心にした地域医療従事者の連携

Q5.今後、目指していることについてお教えください。

武田:

来局される患者さんの多くは検査データのプリントを医師から手渡しされているのですが、「今日検査をされましたか?」と伺っても、バックから出てくるのは最後の会計レシートだったりして、検査データの紙は行方不明の場合が多いのです。受け取ったらお薬手帳にはさんでいただけると一緒に検討することができるのですが。薬を飲まされているのではなく、自分で理解して服薬するためにも検査データを大切にしていただきたいと思っています。

それから薬剤師の人数から考えると負担は大きいのですが、増加を続ける在宅医療に対応していくことですね。患者さんはお一人ひとり全く異なるものですから、それぞれの患者さんを中心にして、医師、看護師、薬剤師、そしてケアにかかわる方々と地域で連携を取り情報を共有していくことができたらと夢見ています。情報共有には現在はお薬手帳を活用していくことが考えられますが、将来は患者さん一人ひとりに独自のノートが作れるといいですね。

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