プラザキサ 製品紹介 Reverse in Anticoagulation Therapy
~スペシャルインタビュー~

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緊急手術時においても有用性が高いプリズバインドに期待

木村 和美 先生

日本医科大学大学院医学研究科
神経内科学分野 大学院教授
木村 和美 先生

DOACは高齢のNVAF患者さんにも投与しやすい

従来の経口抗凝固薬は、細かく用量を調節してプロトロンビン時間国際標準化比(PT-INR)を治療域内にコントロールする必要がありますが、高齢の非弁膜症性心房細動(NVAF)患者さんなどではPT-INRが変動しやすく、そのコントロールに難しさを感じます。一方、プラザキサをはじめとする直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)は細かな用量調節が不要であるため、高齢のNVAF患者さんにも投与しやすいという特徴があります。現在当院では、退院される60~70%のNVAF患者さんにDOACが導入されており、DOACの登場により抗凝固療法の間口が広がったことを実感しています。

DOAC服用患者さんに対する緊急手術時の迅速かつ確実な出血管理の確立が必要

DOACを服用しているNVAF患者さんは高齢の方の割合が高く、転倒に起因する骨折などによって緊急手術を要することが少なくありません。しかし、抗凝固作用が残存している状態では、術中の出血リスクを考慮すると、手術に踏み切れないこともあります。DOAC服用中のNVAF患者さんに対してより安全に緊急手術を行う上で、迅速かつ確実な出血管理の方法を確立する必要があると思います。

プリズバインドは緊急手術時においても臨床的有用性が高い

現在、DOACの抗凝固作用を中和する薬剤の開発が進められ、わが国ではダビガトランの抗凝固作用を中和するプリズバインドが登場しました。プリズバインドによる中和効果は速やかに発揮されますので、プラザキサ服用患者さんであれば、骨折や急性疾患に伴う緊急手術時にも出血管理が行いやすくなり、臨床的有用性が高いと思います。ただし、プリズバインドはプラザキサに対する特異的中和剤であることから、投与対象はプラザキサ服用患者さんに限られます。そのため、プラザキサの服用確認が必要ですが、臨床現場では服用の確認に難渋することも少なくありません。今後は、「プラザキサ服用患者さん携帯カード」携行の啓発や、施設間で連携して個々の患者さんの薬歴を共有できるような仕組みの構築が必要だと思います。緊急手術時に、迅速かつ確実にDOACの抗凝固作用を中和できる対処法が存在することは、適切な抗凝固療法を行う上で大きな意味をもちます。プリズバインドをより有効に活用するために、われわれ神経内科の医師をはじめ外科や救急科などの多くの医療従事者に対して、プリズバインドの存在とその有効性・安全性を、関連学会およびガイドラインを通じて広く周知させる必要があると考えています。

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