プラザキサ 製品紹介RE-CIRCUIT試験

試験概要・結果

国際共同無作為化比較試験

試験概要

【目的】
非弁膜症性心房細動患者に対するカテーテルアブレーション治療(以下、アブレーション)の周術期における抗凝固療法の安全性と有効性の検討
【対象】
アブレーションの施行が予定された非弁膜症性心房細動患者678例
【方法】
対象をプラザキサ継続群(150mg×2回/日)またはワルファリン継続群[目標プロトロンビン時間国際標準化比(PT-INR):2.0~3.0、日本人は70歳以上2.0~2.6]に1:1の比率で無作為化割付けし、アブレーション開始からアブレーション施行後8週までの安全性と有効性について検討を行った。

試験デザイン(RE-CIRCUIT試験):国際共同無作為化比較試験

【主要評価項目】
安全性:国際血栓止血学会(ISTH)基準による大出血
【副次評価項目】
血栓塞栓性イベント[脳卒中/全身性塞栓症/一過性脳虚血発作(TIA)]、小出血、複合イベント(大出血と血栓塞栓性イベント)
【解析計画】
本試験では、各群290例以上の患者にアブレーションが施行された場合、臨床的意義のある情報が得られると仮定し例数設計を行った。主要評価項目および副次評価項目の解析は、無作為化割付け後、治験薬が1回以上投与され、かつアブレーションが施行された患者集団を対象に実施した。本試験は探索的試験として実施し、仮説検定は行わず推定手法を使用した。ただし、名目上のP値は算出した。

患者背景

対象のうち、アブレーション施行患者は635例(プラザキサ継続群317例、ワルファリン継続群318例)であった。各群の患者背景は次の通りである。

患者背景(RE-CIRCUIT試験):国際共同無作為化比較試験

主要評価項目

ISTH基準による大出血[アブレーション開始からアブレーション施行後8週まで]

大出血の発現率はプラザキサ継続群1.6%、ワルファリン継続群6.9%であり、プラザキサ継続群でワルファリン継続群と比べて77.2%有意にリスク減少することが示された (ハザード比0.22、95%CI:0.08, 0.59)。

ISTH基準による大出血の発現率(RE-CIRCUIT試験、主要評価項目):国際共同無作為化比較試験

副次評価項目

血栓塞栓性イベント(脳卒中/全身性塞栓症/TIA)[アブレーション開始からアブレーション施行後8週まで]

TIAはプラザキサ継続群0例、ワルファリン継続群1例であり、両群で同程度であった。脳卒中/全身性塞栓症は両群ともに認められなかった。

小出血[アブレーション開始からアブレーション施行後8週まで]

小出血はプラザキサ継続群59例(18.6%)、ワルファリン継続群54例(17.0%)であった。

複合イベント(大出血と血栓塞栓性イベント)[アブレーション開始からアブレーション施行後8週まで]

複合イベントはプラザキサ継続群5例(1.6%)、ワルファリン継続群23例(7.2%)であり、プラザキサ継続群でワルファリン継続群と比べて低かった。

有害事象

重篤な有害事象はプラザキサ継続群18.6%、ワルファリン継続群22.2%であった。有害事象の重症度が高度※であったものはプラザキサ継続群3.3%、ワルファリン継続群6.2%であった。致死的な有害事象は両群ともに認められなかった。発現頻度が1%以上の有害事象はプラザキサ継続群で心房粗動20例(5.9%)、心房細動6例(1.8%)、ワルファリン継続群で心房粗動19例(5.6%)、心房細動13例(3.8%)、心タンポナーデ4例(1.2%)、血腫6例(1.8%)であった。

※仕事または日常生活ができない程度の徴候または症状

引用文献:Calkins H, et al. N Engl J Med 2017; Epub
本研究はベーリンガーインゲルハイム社の支援により実施しました。

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