プラザキサ 製品紹介 RE-DUAL PCI試験 RE-DUAL PCI試験
~スペシャルインタビュー~ 阿古 潤哉 先生

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NVAFを合併するPCI施行患者さんではDOACをベースとした2剤併用抗血栓療法が普及していく

阿古 潤哉 先生

北里大学医学部
循環器内科学 教授
阿古 潤哉 先生

NVAFを合併するPCI施行患者さんに対する抗血栓療法のストラテジー

非弁膜症性心房細動(NVAF)を合併する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)施行患者さんの平均年齢は70歳以上と高齢で、複数の併存疾患を有することが多いため、血栓リスクと出血リスクがともに高いことが特徴です。
現在、当院ではNVAFを合併するPCI施行患者さんに対して、入院中は経口抗凝固薬に抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)を加えた3剤併用抗血栓療法を行いますが、退院後は急性冠症候群(ACS)、非ACSにかかわらず、3剤併用抗血栓療法を原則行わない方針としています。PCI施行後1年間は経口抗凝固薬にP2Y12阻害剤を加えた2剤併用抗血栓療法を行っていますが、経口抗凝固薬としては近年エビデンスが蓄積されつつある直接作用型経口抗凝固薬(DOAC)を選択するケースが増えています。

NVAFを合併するPCI施行患者さんにおけるプラザキサの安全性・有効性の検討

RE-DUAL PCI試験では、ステント留置を伴うPCI施行後のNVAF患者さんにおける抗血栓療法として、プラザキサにP2Y12阻害剤を加えた2剤併用抗血栓療法と標準療法であるワルファリンにDAPTを加えた3剤併用抗血栓療法が比較検討され、プラザキサを含む2剤併用抗血栓療法の安全性・有効性が証明されました。
本試験で用いられたプラザキサの用量はいずれもNVAF患者さんにおける虚血性脳卒中の予防で承認されている臨床用量(110mg×2回/日、150mg×2回/日)であり、実臨床ですぐに活用できる点が評価できます。また、PCI施行後の院内死亡率は大出血に起因するという疫学データがありますが、本試験では、国際血栓止血学会(ISTH)やTIMI出血基準の大出血に限って解析をした場合でも、ワルファリンを含む3剤併用抗血栓療法と比べて、プラザキサを含む2剤併用抗血栓療法では有意にリスクが低下したことも注目すべき点です。

DOACを含む2剤併用抗血栓療法を基本とした方針へ

近年、RE-DUAL PCI試験をはじめNVAFを合併するPCI施行患者さんに対する抗血栓療法として、DOACを含む2剤併用抗血栓療法と標準療法であるワルファリンを含む3剤併用抗血栓療法の安全性・有効性を比較検討する臨床試験が盛んに行われています。最近発表された欧州心臓病学会(ESC)ガイドラインのfocused updateでは、NVAFを合併するPCI施行患者さんに対する抗血栓療法として、出血リスクの増大を懸念するような患者さんでは、PCI施行後に3剤併用抗血栓療法を行わず、経口抗凝固薬にクロピドグレルを加えた2剤併用抗血栓療法を行うことも選択肢の一つとして推奨されています。このように今後は、RE-DUAL PCI試験やこれまでの臨床試験で得られたエビデンスを踏まえ、NVAFを合併するPCI施行患者さんにおいては、DOACを含む2剤併用抗血栓療法が基本になっていくと考えています。

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