プラザキサThink FAST” campaignが始動!
Think First Anti-coagulants/ - platelets in Senior neuro Trauma patients

抗血栓薬服用患者の転倒による危険性の理解を深めましょう

転倒・転落による高齢者頭部外傷、特に抗血栓薬内服者における危険性を、患者さんに理解してもらうと共に、適切な対応について医療関係者へ啓発活動を実施する「“Think FAST” campaign」を始動させました。

主催:
Think FAST” campaign 実行委員会
後援:
日本脳神経外科学会、日本救急医学会、日本脳神経外傷学会、
日本脳卒中学会、日本循環器学会、日本脳卒中協会
鈴木 倫保 先生
“Think FAST” campaign実行委員長
山口大学大学院
医学系研究科
脳神経外科学 教授

鈴木 倫保 先生
図1 高齢者における受傷原因の割合
対象:2015年4月1日~2017年3月31日の期間に日本頭部外傷データバンク検討委員会(日本脳神経外傷学会)に参加している施設で治療を受けた重症頭部外傷患者。
方法:頭部外傷症例の、年齢・性別・受傷機転・診断・治療方法・患者転帰等の疫学的検討を行った。
(日本頭部外傷データバンクP2015)

高齢者(65歳以上)は転倒リスクが増加

⾼齢者はバランス障害、筋⼒の低下、視⼒障害等により転倒リスクが増加しており、⽇本脳神経外傷学会の重症頭部外傷登録事業「⽇本頭部外傷データバンク」の集計でも重症頭部外傷患者の半数以上が⾼齢者でした。
⾼齢者の場合、若年者に⽐べ転帰が不良であることからも、増え続ける⾼齢者の転倒に対応することが現代医療の急務ともいえます。

高齢(65歳以上)頭部外傷患者の約30%は抗血栓薬を服用

高齢者の転帰不良の原因は、多くの合併症を有していることや、脳組織や脳血管が脆弱化していることが知られていますが、近年では抗凝固薬の内服による凝固障害が注目されています。
実際に⾼齢者頭部外傷のうち抗血栓薬を内服している率は約30%に上り、これらの患者さんは出血性病変の割合が多く、経過中に増悪する割合も多くなることが分かっています。

頭部外傷患者は迅速に出血の有無を確認することが重要

脳神経外傷または頭部外傷を負った際には、⼀⾒軽傷で最初は会話が可能なものの、経過の中に急速に意識障害が進行する“Talk & Deteriorate”が起こることがあるため、いち早く適切な対応をし、意識障害を進行させないことが重要となります。
具体的には抗血栓薬内服中の頭部外傷患者が来院されたら、迅速に画像診断にて出血の有無を確認し、出血を認める場合は軽症であっても最低24時間は厳重に神経症状の観察を行うようにして下さい。

迅速・適切な対応をするために患者さんの理解が不可欠

抗血栓薬を服用している患者さんには、軽傷であっても病院受信が必要であることをお伝え頂き、少しでもおかしいと思ったら来院するようにご指導ください。
また、自分が服用している抗血栓薬の中和剤の有無についても再認識していただき、緊急時に搬送先の医療関係者にも服用している薬剤名が分かるよう、お薬⼿帳や携帯カードなどを持ち歩くようにしていただくと良いかもしれません。
PC
2018年8月作成