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ジャディアンス
糖尿病
有効性
Q ジャディアンスの腎機能障害を有する2型糖尿病患者におけるHbA1cおよび空腹時血糖値に対する有効性は?
A  

1日1回の経口投与により、HbA1cおよび空腹時血糖値低下作用が示され、その効果が長期にわたり維持されます。

■腎機能障害を有する2型糖尿病患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(海外データ;1245.36試験)

Manassie J. et al.:社内資料 腎機能障害を有する2型糖尿病患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(承認時評価資料)

■試験デザイン

2型糖尿病で、食事・運動療法および糖尿病薬による治療にもかかわらず十分な血糖コントロールが得られない腎機能障害を有する患者を対象としました。経口血糖降下薬による治療に加えてジャディアンス10mg又は25mg1日1回を52週間投与した時の有効性、安全性の検討を腎機能障害の程度別に行いました。

試験デザイン

目的:
腎機能障害を有する2型糖尿病患者を対象に、糖尿病の基礎治療薬への追加治療としてジャディアンス10mg又は25mgを1日1回52週間経口投与した時の有効性および安全性を腎機能障害別に検討した。
対象:

食事・運動療法および糖尿病治療薬*による治療では血糖コントロールが不十分な腎機能障害を有する2型糖尿病患者。

  • * SGLT2阻害剤以外の糖尿病治療薬(基礎治療薬)による治療を受けている患者
方法:
糖尿病の基礎治療薬への追加治療としてジャディアンス10mg又は25mgを1日1回52週間経口投与した時の有効性および安全性を腎機能障害別に検討した。
評価項目:
[主要評価項目]
投与24週後のHbA1cのベースラインからの変化量
[その他の探索的評価項目]

投与24週後の空腹時血糖値のベースラインからの変化量、投与52週後のHbA1cのベースラインからの変化量、空腹時血糖値の経時推移、投与24週後の体重、血圧のベースラインからの変化量等。

  • * HbA1cはすべてNGSP値
[安全性の主な評価項目]
有害事象、臨床検査値、バイタルサイン、12誘導心電図等。

腎機能障害の程度についてはeGFR:( mL/min/1.73㎡)で軽度(60~<90)、中等度(30~<60)、中等度a(45~<60)、中等度b(30~<45)に分類し、結果を表示する。

Manassie J. et al.: 社内資料 腎機能障害を有する2型糖尿病患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(承認時評価資料)
本試験はベーリンガーインゲルハイム社/イーライリリー社の支援により行われました。

◆効能・効果に関連する使用上の注意(一部抜粋)
  1. (2) 高度腎機能障害患者又は透析中の末期腎不全患者では本剤の効果が期待できないため、投与しないこと。
  2. (3) 中等度腎機能障害患者では本剤の効果が十分に得られない可能性があるので投与の必要性を慎重に判断すること。
◆国内で承認された用法・用量
通常、成人にはエンパグリフロジンとして10mgを1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。なお、効果不十分な場合には、経過を十分に観察しながら25mg 1日1回に増量することができる。
◆使用上の注意
1.慎重投与(一部抜粋)
  1. (3) 脱水を起こしやすい患者(血糖コントロールが極めて不良の患者、高齢者、利尿剤併用患者等)[本剤の利尿作用により脱水を起こすおそれがある。]
  2. (6) 中等度腎機能障害患者
2.重要な基本的注意(一部抜粋)
  1. (6) 本剤投与により、血清クレアチニンの上昇又はeGFRの低下がみられることがあるので、腎機能を定期的に検査すること。腎機能障害患者においては経過を十分に観察し、継続的にeGFRが45mL/min/1.73m2未満に低下した場合は投与の中止を検討すること。
  2. (8) 本剤の利尿作用により多尿・頻尿がみられることがある。また、体液量が減少することがあるので、適度な水分補給を行うよう指導し、観察を十分行うこと。脱水、血圧低下等の異常が認められた場合は、休薬や補液等の適切な処置を行うこと。特に体液量減少を起こしやすい患者(高齢者、腎機能障害患者、利尿薬併用患者等)においては、脱水や糖尿病性ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖症候群、脳梗塞を含む血栓・塞栓症等の発現に注意すること。

■投与24週後の有効性

1) HbA1cの変化量(投与24週後)[主要評価項目]

投与24週後における軽度腎機能障害患者のHbA1cのベースラインからの調整平均変化量は、ジャディアンス10mg群-0.46%、25mg群-0.63%、プラセボ群0.06%でした。プラセボ群に対するベースラインからの調整平均変化量の差は10mg群は-0.52%、25mg群は-0.68%でいずれも有意な低下が認められました(p<0.0001、ANCOVA)。中等度腎機能障害患者のHbA1cのベースラインからの調整平均変化量は、ジャディアンス25mg群-0.37%、プラセボ群0.05%でした。プラセボ群に対するベースラインからの調整平均変化量の差は-0.42%で有意な低下が認められました(p<0.0001、ANCOVA)。中等度腎機能障害aおよびbの患者では、ジャディアンス25mgのプラセボ群に対するベースラインからの調整平均変化量の差は-0.46%および-0.39%でいずれも有意な低下が認められました(p<0.0001およびp=0.0001、ANCOVA)。

投与24週後におけるHbA1cの変化量

投与24週後におけるHbA1cの変化量

Manassie J. et al.: 社内資料 腎機能障害を有する2型糖尿病患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(承認時評価資料)
本試験はベーリンガーインゲルハイム社/イーライリリー社の支援により行われました。

2) 空腹時血糖値の変化量(投与24週後)[その他の探索的評価項目]

投与24週後における軽度腎機能障害患者の空腹時血糖値のベースラインからの変化量は、ジャディアンス10mg群-13.9mg/dL、25mg群-18.1mg/dL、プラセボ群5.7mg/dLでした。プラセボ群に対するベースラインからの調整平均変化量の差は10mg群は-19.6mg/dL、25mg群は-23.8mg/dLでいずれも有意な低下が認められました(p<0.0001、ANCOVA)。又、中等度腎機能障害患者の空腹時血糖値のベースラインからの変化量は、ジャディアンス25mg群-9.3mg/dL、プラセボ群10.2mg/dLでした。プラセボ群に対するベースラインからの調整平均変化量の差は-19.4mg/dLで有意な低下が認められました(p<0.0001、ANCOVA)。中等度腎機能障害aおよびbの患者では、ジャディアンス25mgのプラセボ群に対するベースラインからの調整平均変化量の差は-21.4mg/dLおよび-18.2mg/dLで有意な低下が認められました(p<0.0001およびp=0.0026、ANCOVA)。

投与24週後における空腹時血糖値の変化量

投与24週後における空腹時血糖値の変化量

Manassie J. et al.: 社内資料 腎機能障害を有する2型糖尿病患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(承認時評価資料)
本試験はベーリンガーインゲルハイム社/イーライリリー社の支援により行われました。

■投与52週後までの有効性

3) HbA1cの経時的推移(52週間投与)[その他の探索的評価項目]

軽度腎機能障害患者におけるベースラインからのHbA1c調整平均変化量の低下は、ジャディアンス10mg群および25mg群で投与52週後まで維持されました。投与52週後におけるHbA1cのベースラインからの調整平均変化量は、10mg群-0.65%、25mg群-0.63%、プラセボ群0.02%であり、プラセボ群に対するベースラインからの調整平均変化量の差は10mg群は-0.68%、25mg群は-0.65%でした。
中等度腎機能障害患者においても、ベースラインからのHbA1c調整平均変化量の低下は、ジャディアンス25mg群で投与42週後まで維持されたが投与52週後でやや上昇しました。投与52週後におけるHbA1cのベースラインからの調整平均変化量は-0.28%であり、プラセボ群に対するベースラインからの調整平均変化量の差は-0.41%でした。

52週間投与におけるHbA1cの推移

52週間投与におけるHbA1cの推移

中等度腎機能障害aおよびbの患者のいずれにおいても、ベースラインからのHbA1c調整変化量の低下は投与52週後まで維持され、プラセボ群に対するベースラインからの調整平均変化量の差は25mgでそれぞれ-0.56%および-0.29%でした。

52週間投与におけるHbA1cの推移

52週間投与におけるHbA1cの推移

Manassie J. et al.: 社内資料 腎機能障害を有する2型糖尿病患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(承認時評価資料)
本試験はベーリンガーインゲルハイム社/イーライリリー社の支援により行われました。

4) 空腹時血糖値の経時的推移(52週間投与)[その他の探索的評価項目]

軽度腎機能障害患者におけるベースラインからの空腹時血糖値の調整平均変化量の低下は、ジャディアンス10mg群および25mg群で投与52週後まで維持されました。投与52週後における空腹時血糖値のベースラインからの調整平均変化量は、10mg群-20.7mg/dL、25mg群-14.4mg/dL、プラセボ群7.5mg/dLであり、プラセボ群に対するベースラインからの調整平均変化量の差は10mg群は-28.1mg/dL、25mg群は-21.8mg/dLでした。
中等度腎機能障害患者においても、ベースラインからの空腹時血糖値の調整平均変化量の低下は、ジャディアンス25mg群で投与52週後まで維持されました。投与52週後における空腹時血糖値のベースラインからの調整平均変化量は-7.0mg/dL、プラセボ群5.7mg/dLであり、プラセボ群に対するベースラインからの調整平均変化量の差は-12.6mg/dLでした。

52週間投与における空腹時血糖値の推移

52週間投与における空腹時血糖値の推移

中等度腎機能障害aおよびbの患者のいずれにおいても、ベースラインからの空腹時血糖値変化量の低下は投与52週後まで維持されました。

52週間投与における空腹時血糖値の推移

52週間投与における空腹時血糖値の推移

Manassie J. et al.: 社内資料 腎機能障害を有する2型糖尿病患者を対象とした国際共同第Ⅲ相試験(承認時評価資料)
本試験はベーリンガーインゲルハイム社/イーライリリー社の支援により行われました。

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