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トラゼンタ
糖尿病
安全性
Q トラゼンタは、腎機能・肝機能の程度が異なる2型糖尿病患者にも同一用量で使用できますか?
A  

トラゼンタは主に胆汁から未変化体で排泄されるため、腎機能・肝機能の程度の異なる2型糖尿病患者にも同一用量の処方が可能です。

■重症度の異なる腎機能障害患者における血漿中濃度推移(外国人データ)

健康被験者及び軽度、中等度腎機能障害患者にリナグリプチン5mg単回及び反復投与、ならびに高度及び末期腎機能障害患者にリナグリプチン5mg単回投与したところ、AUC0-24hは健康被験者に比べて、軽度、中等度、高度、末期腎機能障害患者でそれぞれ約1.3倍、1.6倍、1.4倍、1.5倍であり、Cmaxはそれぞれ約1.3倍、1.6倍、1.5倍、1.5倍でした。
反復投与後のAUCτ,ssは健康被験者に比べて、軽度及び中等度腎機能障害患者でそれぞれ約1.1倍及び1.7倍であり、Cmax,ssはそれぞれ約1.0倍及び1.5倍でした。 また、腎機能正常及び高度腎機能障害を有する2型糖尿病患者にリナグリプチン5mg反復投与を行ったところ、高度腎機能障害を有する2型糖尿病患者における反復投与後のAUCτ,ss及びCmax,ssは腎機能正常2型糖尿病患者に比べて、ともに約1.4倍で、腎機能障害患者の累積係数は健康被験者と同程度であり、腎機能障害の程度によらず全群で尿中への排泄は低率でした。

健康被験者及び腎機能障害患者への単回投与時の薬物動態パラメータ

健康被験者及び腎機能障害患者への単回投与時の薬物動態パラメータ

幾何平均値(幾何変動係数%)、―: 算出せず

  • 注)健康被験者 : クレアチニンクリアランス(Ccr)>80mL/min,
    軽度腎機能障害 : Ccr>50~<80mL/min,
    中等度腎機能障害 : Ccr>30~<50mL/min,
    高度腎機能障害 : Ccr<30mL/min,
    末期腎機能障害 : Ccr<30mL/minで血液透析が必要

Graefe-Mody U. et al.: Diabetes Obes Metab. 2011; 13(10): 939-46.

腎機能正常及び高度腎機能障害を有する2型糖尿病患者への反復投与時の薬物動態パラメータ

健康被験者及び腎機能障害患者への単回投与時の薬物動態パラメータ

幾何平均値(幾何変動係数%)

  • 注)腎機能正常 : Ccr>80mL/min、高度腎機能障害 : Ccr<30mL/min

Graefe-Mody U. et al.: Diabetes Obes Metab. 2011; 13(10): 939-46.

■肝機能障害患者における血漿中濃度推移(外国人データ)

健康被験者(n=8)及び軽度(Child-Pughスコア6、n=8)、中等度(Child-Pughスコア7~ 9、n=9)、高度(Child-Pughスコア10 ~15、n=8)肝機能障害患者にリナグリプチン5mg単回投与、ならびに健康被験者及び軽度、中等度肝機能障害患者にリナグリプチン5mg1日1回7日間反復投与を行いました。反復投与後のAUCτ,ssは健康被験者に比べて軽度及び中等度肝機能障害患者でそれぞれ約0.8倍及び0.9倍であり、Cmax,ssは約0.6倍及び0.9倍でした。また、高度肝機能障害患者のAUC0-24hは健康被験者に比べて1.0倍、Cmaxは0.8倍でした。
肝機能障害患者におけるリナグリプチンの曝露は健康被験者よりやや低く(最大36% : 軽度肝機能障害患者のCmax,ss)、肝機能の低下に伴う曝露の増加はみられませんでした。

◆ 重大な副作用(一部抜粋)
  1. 3)肝機能障害(頻度不明):AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

■排泄

(1)日本人投与

健康成人(6例)にリナグリプチン5mgを単回経口投与したときの投与24時間後までの尿中未変化体排泄率は約0.6%でした。腎クリアランスは、単回経口投与時は7.09mL/minでした。

(2)外国人データ

外国人健康成人(6例)に14C-リナグリプチン10mgを単回経口投与したとき、投与後96時間までに投与放射能の約5%が尿中に、約80%が糞中に排泄されました。尿及び糞中に排泄された放射能に対する未変化体の割合はそれぞれ71%及び91%でした。

リナグリプチン経口投与後の尿中及び糞中排泄率(外国人データ)

リナグリプチン経口投与後の尿中及び糞中排泄率(外国人データ)

対象:
30~60歳までの健康男性被験者12例(BMIは18.5~29.9kg/m2
方法:
健康男性被験者に14C-リナグリプチンを経口及び静脈内に単回投与し、安全性、吸収、代謝、排泄及び薬物動態を検討した。
経口薬:14C-リナグリプチン10mg経口用粉末製剤(0.1%酒石酸水溶液20mLに溶解)
注射薬:14C-リナグリプチン6.5mg注射用粉末製剤(酢酸緩衝液13mLに溶解後、生理食塩水で希釈し5mg/40mL溶液を調製)
評価項目:
【薬物動態の評価項目】
14C-リナグリプチン放射能の全血・血漿・尿・糞中濃度一時間プロファイル、リナグリプチン及び代謝物の血漿及び尿中濃度-時間プロファイル等
【安全性の評価項目】
身体所見、バイタルサイン(血圧、脈拍数)、12誘導心電図、臨床検査、有害事象及び忍容性等
安全性:
本試験では、12例(経口投与群、静脈内投与群各6例)中3例(25%、経口投与群2例、静脈内投与群1例)で5件(頭痛2件、浮動性めまい2件、背部痛1件)の副作用が認められた。
◆ 国内で承認された用法・用量
通常、成人にはリナグリプチンとして5mgを1日1回経口投与する。

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