製品情報 製品Q&A

ミコンビ
高血圧
安全性
Q ミコンビの使用上の注意:相互作用は?
A  

テルミサルタンは、主としてUGT酵素(UDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ)によるグルクロン酸抱合によって代謝される。また、テルミサルタンは肝代謝酵素P-450では代謝されない。ヒドロクロロチアジドは生体内でほとんど代謝を受けず、未変化体として尿中に排泄される。

[併用注意](併用に注意すること)
薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

ジギタリス剤

ジゴキシン

ジギトキシン

テルミサルタンとの併用により、血中ジゴキシン濃度が上昇したとの報告があるので、血中ジゴキシン濃度に注意すること。1)

ヒドロクロロチアジドとの併用により、ジギタリスの心臓に対する作用を増強し、不整脈等を起こすことがある。血清カリウム値に十分注意すること。

テルミサルタン:機序不明。

ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジドによる血清カリウム値の低下により多量のジギタリスが心筋Na-K ATPaseに結合し、心収縮力増強と不整脈が起こる。マグネシウム低下も同様の作用を示す。

カリウム保持性利尿剤

スピロノラクトン

トリアムテレン等

カリウム補給剤

血清カリウム濃度が上昇するおそれがあるので注意すること。

テルミサルタン:カリウム貯留作用が増強するおそれがある。

危険因子:特に腎機能障害のある患者。

リチウム製剤

炭酸リチウム

アンジオテンシン変換酵素阻害剤との併用により、リチウム中毒を起こすことが報告されているので、血中リチウム濃度に注意すること。 テルミサルタン:明確な機序は不明であるが、ナトリウムイオン不足はリチウムイオンの貯留を促進するといわれているため、テルミサルタンがナトリウム排泄を促進することにより起こると考えられる。
ヒドロクロロチアジドにより、振戦、消化器愁訴等、リチウム中毒を増強することがある。血中リチウム濃度に注意すること。 ヒドロクロロチアジド:腎におけるリチウムの再吸収を促進し、リチウムの血中濃度を上昇させる。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS)

COX-2選択的阻害剤

インドメタシン

糸球体濾過量がより減少し、腎障害のある患者では急性腎不全を引き起こす可能性がある。 テルミサルタン:プロスタグランジン合成阻害作用により、腎血流量が低下するためと考えられる。
降圧薬の効果を減弱させることが報告されている。 テルミサルタン:血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成が阻害されるため、降圧薬の血圧低下作用を減弱させると考えられている。
チアジド系薬剤の作用が減弱することがある。 ヒドロクロロチアジド:非ステロイド系消炎鎮痛剤のプロスタグランジン合成酵素阻害作用により、腎内プロスタグランジンが減少し、水・ナトリウムの体内貯留が生じてヒドロクロロチアジドの作用と拮抗する。
アンジオテンシン変換酵素阻害剤 急性腎不全を含む腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。2) テルミサルタン:併用によりレニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
アリスキレンフマル酸塩 腎機能障害、高カリウム血症及び低血圧を起こすおそれがあるため、腎機能、血清カリウム値及び血圧を十分に観察すること。なお、eGFRが60mL /min /1.73m2未満の腎機能障害のある患者へのアリスキレンフマル酸塩との併用については、治療上やむを得ないと判断される場合を除き避けること。 テルミサルタン:併用によりレニン-アンジオテンシン系阻害作用が増強される可能性がある。
バルビツール酸誘導体

起立性低血圧が増強されることがある。

ヒドロクロロチアジド:これらの薬剤の中枢抑制作用と利尿剤の降圧作用による。
あへんアルカロイド系麻薬 ヒドロクロロチアジド:あへんアルカロイドの大量投与で血圧下降があらわれることが報告されている。
アルコール ヒドロクロロチアジド:血管拡張作用を有するアルコールとの併用により降圧作用が増強される可能性がある。

昇圧アミン

ノルアドレナリン

アドレナリン

昇圧アミンの作用を減弱することがある。

手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等の処置を講ずること。

ヒドロクロロチアジド:チアジド系利尿剤は昇圧アミンに対する血管壁の反応性を低下させることが報告されている。

ツボクラリン及びその類似作用物質

ツボクラリン塩化物塩酸塩水和物

パンクロニウム臭化物

ツボクラリン及びその類似作用物質の麻痺作用を増強することがある。

手術前の患者に使用する場合、本剤の一時休薬等の処置を講ずること。

ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジドによる血清カリウム値の低下により、これらの薬剤の神経・筋遮断作用を増強すると考えられている。

降圧作用を有する他の薬剤

β-遮断剤

ニトログリセリン等

降圧作用を増強するおそれがある。

降圧剤の用量調節等に注意すること。

ヒドロクロロチアジド:作用機序の異なる降圧作用により互いに協力的に作用する。
乳酸ナトリウム チアジド系薬剤による代謝性アルカローシス、低カリウム血症を増強することがある。 ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジドによるカリウム排泄作用により低カリウム血症や代謝性アルカローシスが引き起こされることがある。アルカリ化剤である乳酸ナトリウムの併用はこの状態をさらに増強させる。

糖質副腎皮質ホルモン剤

ACTH

低カリウム血症が発現することがある。 ヒドロクロロチアジド:ヒドロクロロチアジド及び糖質副腎皮質ホルモン剤ともカリウム排泄作用を持つ。
グリチルリチン製剤 血清カリウム値の低下があらわれやすくなる。 ヒドロクロロチアジド:グリチルリチン製剤は低カリウム血症を主徴とした偽アルドステロン症を引き起こすことがある。従ってヒドロクロロチアジドとの併用により低カリウム血症を増強する可能性がある。

糖尿病用剤

SU剤

インスリン

糖尿病用剤の作用を著しく減弱することがある。 ヒドロクロロチアジド:機序は明確ではないが、ヒドロクロロチアジドによるカリウム喪失により膵臓のβ細胞のインスリン放出が低下すると考えられている。
コレスチラミン チアジド系薬剤の作用が減弱することがある。 ヒドロクロロチアジド:コレスチラミンの吸着作用により、チアジド系薬剤の吸収が阻害されることがある。
スルフィンピラゾン チアジド系薬剤はスルフィンピラゾンの尿酸排泄作用に拮抗することがある。 ヒドロクロロチアジド:チアジド系利尿剤は、腎での尿酸分泌の阻害、尿酸再吸収の増大作用を有すると考えられ、スルフィンピラゾンの尿酸排泄作用に拮抗することがある。
  1. 1)Stangier J et al:J Clin Pharmacol 40:1373,2000
  2. 2)Makani H et al:BMJ 346:f360,2013

詳細は添付文書をご確認ください。

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