本剤はP-糖蛋白(P-gp)の基質である。また、in vitro試験において、本剤は乳癌耐性蛋白(BCRP)の基質であること、及び本剤の代謝への肝薬物代謝酵素P-450の関与は低いことが示唆された。[「薬物動態」の項参照]
薬剤名等 | 臨床症状・措置方法 | 機序・危険因子 |
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P-糖蛋白阻害剤: リトナビル、イトラコナゾール、ベラパミル等 |
本剤20mgの投与1時間前にP-糖蛋白の阻害剤であるリトナビルを投与したときの本剤のAUC0-∞及びCmaxは48%及び39%上昇した。一方、本剤40mgとリトナビルを同時併用したとき、AUC0-∞及びCmaxの上昇はそれぞれ19%及び4%、本剤投与6時間後にリトナビルを併用投与したときにはそれぞれ11%及び5%であった。 本剤の血中濃度が上昇し、副作用の発現頻度及び重症度が高まるおそれがあることから、P-糖蛋白阻害剤と併用する場合は、本剤投与と同時又は本剤投与後に投与すること。 |
本剤はP-糖蛋白の基質であり,本剤服用前にP-糖蛋白阻害剤を投与すると、併用により本剤の血中濃度が上昇することがある。 |
P-糖蛋白誘導剤: リファンピシン、カルバマゼピン、セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort)等 |
本剤40mg服用前にP-糖蛋白の誘導剤であるリファンピシンを投与したとき、本剤のAUC0-∞及びCmaxは、それぞれ34%及び22%低下した。 本剤の血中濃度が低下し、本剤の有効性が減弱するおそれがある。 |
本剤はP-糖蛋白の基質であり、併用により本剤の血中濃度が低下することがある。 |
詳細は添付文書をご確認ください。