スピリーバ 喘息 効果と対象患者喘息予防・管理ガイドライン2018における位置づけ 治療における変更ポイント

喘息予防・管理ガイドライン2018 治療に関する改訂ポイント

これまでの段階的薬剤投与プランの喘息治療ステップの治療ステップ3以上に限定されていた長時間作用性抗コリン薬(LAMA)の推奨範囲を治療ステップ2からに拡大しています。

治療ステップ4の治療には新たに抗IL-5抗体製剤、抗IL-5受容体α鎖抗体製剤、気管支熱形成術(BT)が追加されています。

<喘息治療ステップ ※喘息予防・管理ガイドライン2018より抜粋>
    治療ステップ1 治療ステップ2 治療ステップ3 治療ステップ4









ICS(低用量) ICS(低~中用量) ICS(中~高用量) ICS(高用量)
上記が使用できない場合、以下のいずれかを用いる
LTRA
テオフィリン徐放製剤
※症状が稀なら必要なし
上記で不十分な場合に以下のいずれか1剤を併用
LABA(配合剤使用可*5
LAMA*6
LTRA
テオフィリン徐放製剤
上記に下記のいずれか1剤、あるいは複数を併用
LABA(配合剤使用可*5
LAMA*6
LTRA
テオフィリン徐放製剤
上記に下記の複数を併用
LABA(配合剤使用可)
LAMA*6
LTRA
テオフィリン徐放製剤
抗IgE抗体*2,7
抗IL-5抗体*7,8
抗IL-5Rα抗体*7
経口ステロイド薬*3,7
気管支熱形成術*7,9
追加
治療
LTRA以外の抗アレルギー薬*1
発作治療*4 SABA SABA*5 SABA*5 SABA

ICS:吸入ステロイド薬 LABA:長時間作用性β2刺激薬 LAMA:長時間作用性抗コリン薬 LTRA:ロイコトリエン受容体拮抗薬 SABA:短時間作用性吸入β2刺激薬 抗IL-5Rα抗体:抗IL-5受容体α鎖抗体
*1:抗アレルギー薬とは次を指す。メディエーター遊離抑制薬、ヒスタミンH1受容体拮抗薬、トロンボキサンA2阻害薬、Th2サイトカイン阻害薬
*2:通年性吸入アレルゲンに対して陽性かつ血清総IgE値が30~1,500 IU/mLの場合に適用となる。
*3:経口ステロイド薬は短期間の間欠的投与を原則とする。短期間の間欠投与でもコントロールが得られない場合は、必要最小量を維持量とする。
*4:軽度の発作までの対応を示し、それ以上の発作については「急性増悪(発作)への対応(成人)」の項を参照。
*5:ブデソニド/ホルモテロール配合剤で長期管理を行っている場合は同剤を発作治療にも用いることができる。長期管理と発作治療を合わせて1日8吸入までとするが、一時的に1日合計12吸入まで増量可能である。ただし、1日8吸入を超える場合は速やかに医療機関を受診するよう患者に説明する。
*6:チオトロピウム臭化物水和物のソフトミスト製剤。
*7:LABA、LTRAなどをICSに加えてもコントロール不良の場合に用いる。
*8:成人および12歳以上の小児に適応がある。
*9:対象は18歳以上の重症喘息患者であり、適応患者の選定は日本呼吸器学会専門医あるいは日本アレルギー学会専門医が行い、手技は日本呼吸器内視鏡学会気管支鏡専門医の指導の下で入院治療において行う。

主な長期管理薬の効果に関する特徴

<喘息コントロールの評価 ※喘息予防・管理ガイドライン2018より抜粋
  気管支拡張 抗炎症 リモデリング抑制 気道分泌抑制
吸入ステロイド薬 0 5 4 3
長時間作用性β2刺激薬 5 1 0 亢進
ロイコトリエン受容体拮抗薬 2 4 3 2
テオフィリン徐放製剤 4 2 1 0
長時間作用性抗コリン薬
(チオトロピウムソフトミスト)
5 1 0 5
抗IgE抗体製剤 0 5 2 0
抗IL-5抗体製剤 0 5 不明 0
抗IL-5Rα抗体製剤 0 5 不明 0

ここでは便宜的に各薬剤の治療スペクトラムの強度を色の濃さ(0~5)で示す。臨床的なエビデンスが不十分な場合は「不明」とした。

喘息コントロール状態の評価

  コントロール良好
(すべての項目が該当)
コントロール不十分
(いずれかの項目が該当)
喘息症状
(日中および夜間)
なし 週1回以上
発作治療薬の使用 なし 週1回以上
運動を含む活動制限 なし あり
呼吸機能
(FEV1およびPEF)
予測値あるいは
自己最良値の80%以上
予測値あるいは
自己最良値の80%未満
PEFの日(週)内変動 20%未満*1 20%以上
増悪
(予定外受診, 救急受診, 入院)
なし 年に1回以上

*1:1日2回測定による日内変動の正常上限は8%である。

低-中用量以上の吸入ステロイド薬を用いた治療でもコントロール不十分な場合に、LAMAであるスピリーバ®レスピマット®の投与が推奨されています

pc 作成年月:2018年7月

見落としがちなスピリーバ®レスピマット®の効果・対象患者

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