スピリーバ 喘息製品Q&A

スピリーバ®レスピマット® 製品Q&A

喘息適応取得のために実施された臨床試験にはどのようなものがありますか?

既存の治療を行ってもなお症状が残る喘息患者さんのアンメットニーズを解決することを目的に、UniTinA-asthma®プログラムが実施されました。
UniTinA-asthma®プログラムは、スピリーバ®レスピマット®の有効性と安全性を確認するために、世界150ヵ所以上、6,000名以上のさまざまな重症度の喘息患者さんを対象としています。
UniTinA-asthma®プログラムには、重症持続型喘息を対象としたPrimoTinA-asthma®試験、中等症-重症持続型喘息を対象としたCadenTinA-asthma®試験、中等症持続型喘息を対象としたMezzoTinA-asthma®試験及び軽症持続型喘息を対象としたGraziaTinA-asthma®試験などの第Ⅲ相臨床試験が含まれています。

⇒各試験の詳細は「有用性を示す国内外試験結果」をご覧ください。

日本人が含まれている臨床試験にはどのようなものがありますか?

UniTinA-asthma®プログラムの中で、日本人が含まれていた国際共同試験はPrimoTinA-asthma®試験とMezzoTinA-asthma®試験です。さらに、日本人のみで長期の安全性を検討したCadenTinA-asthma®試験があります。
PrimoTinA-asthma®試験では912例中65例、MezzoTinA-asthma®試験では2,100例中240例の日本人が含まれていました。CadenTinA-asthma®試験は日本人285例を対象とした試験でした。

⇒各試験の詳細は「有用性を示す国内外試験結果」をご覧ください。

UniTinA-asthma®プログラムでは、喘息にCOPD を合併している患者も含まれていたのでしょうか?

喫煙歴がない、または10pack-years未満の喫煙歴があり登録前1年以上禁煙している元喫煙者を組み入れ基準として、COPDの疑いのある人は除外しています。

スピリーバ®レスピマット®を朝に投与した場合と夕方に投与した場合で違いはありますか?

PrimoTinA-asthma®試験は朝投与、GraziaTinA-asthma®試験、MezzoTinA-asthma®試験、CadenTinA-asthma®試験は夜投与で試験が実施されました。いずれの試験においても、スピリーバ®レスピマット®は、1日1回の服用で、効果が24時間持続することが示されました1-4)
PrimoTinA-asthma®試験ではICS+LABAによる治療で症状が残る重症持続型喘息患者さんを対象としています。軽症や中等症と比べ重症持続型喘息患者さんは日常の活動を制限されていることが多いため、日中の身体活動の改善、増悪の抑制を念頭において朝投与と設定されました。
一方、GraziaTinA-asthma®試験は軽症、MezzoTinA-asthma®試験は中等症、CadenTinA-asthma®試験は中等症~重症の喘息患者さんを対象に夜投与に設定されています。夜間は副交感神経の緊張や気温の変化、あるいは横になることで抗原曝露されやすくなり喘息の発作が起きやすくなるため、呼吸機能の改善を念頭に、夜間に気道を拡張させ喘息症状を防ぎ、同時に朝方の肺機能低下を防ぐ目的で夜投与に設定されました。
なお、スピリーバ®レスピマット®は毎日一定の時間に吸入するよう指導をお願いします。

⇒各試験の詳細は「有用性を示す国内外試験結果」をご覧ください。

スピリーバ®レスピマット®は患者背景によって効果の違いはありますか?

既存の治療をおこなっても喘息コントロールが不十分なあらゆる重症度の喘息患者さんにおいて、スピリーバ®レスピマット®を追加することで、患者背景にかかわらない有効性が示されました1-4)

⇒各試験の詳細は「有用性を示す国内外試験結果」をご覧ください。

喘息患者にスピリーバ®レスピマット®を投与した際にみられたFEV1の改善は、どのような臨床的な意味があるのでしょうか?

スピリーバ®レスピマット®を投与したあらゆる重症度の喘息患者においてFEV1の改善が認められています1-4)
FEV1が主要評価項目であるPrimoTinA-asthma®試験のスピリーバ®レスピマット® 5μgを併用した群では、プラセボを併用した群と比較して投与1日目から呼吸機能の改善がみられ、どの時点においても有意な気管支拡張効果が認められました。24週間後におけるピークFEV1(0-3h)のプラセボ群との差は154mLでした(図)。
また、この効果は48週間の試験期間を通じて維持されました。本試験では、肺機能の改善に加え、増悪の発現リスクの低下、重篤な増悪リスクの低下、患者自身が症状を評価するAQLQスコアへの影響が認められています4)

ピークFEV1(0-3h)変化量の推移(48週間、試験2)

PrimoTinA-asthma®試験の詳細をご覧ください。

スピリーバ®レスピマット®のQOLに及ぼす影響を教えてもらえますか?

PrimoTinA-asthma®試験の副次評価項目において、患者自身が症状を評価するAQLQスコアで、スピリーバ®レスピマット®群は以下の図に示すような影響がみられました。

【AQLQ(The Asthma Quality of Life Questionnaire)】
喘息QOL質問票。患者自身が記入する32の質問からなる自己記入式質問票。活動の制限(11質問)、症状(12質問)、情動機能(5質問)、環境刺激(4質問)に対する質問で、各質問を7ポイントスケールで評価する。0.5ポイント以上の改善が認められた場合に、臨床的に有意な改善とされる。

参考情報:AQLQスコアの推移(48週間、試験2)

PrimoTinA-asthma®試験の詳細をご覧ください。

日本人におけるスピリーバ®レスピマット®の長期安全性の結果について教えてください。

中用量ICSによる治療でも症状が持続する日本人の喘息患者285例を対象とした、52週間の国内長期投与試験であるCadenTinA-asthma®試験では、有害事象はスピリーバ®レスピマット®5μg群88.6%、2.5μg群86.8%、プラセボ群89.5%でした。

有害事象

なお、承認時における副作用発現状況と、国内臨床試験における副作用は以下の通りです。

副作用

CadenTinA-asthma®試験の詳細をご覧ください。

  1. 1)Pierluigi Paggiaro, et al. J Allergy Clin Immunol Pract 2016; 4(1): 104-113.e2[本研究はベーリンガーインゲルハイム社の支援により実施されました。]
  2. 2)Kerstjens HA, et al. Lancet Respir Med 2015;3(5)367–376. [本研究はベーリンガーインゲルハイム社の支援により実施されました。]
  3. 3)Ohta K, et al. PLoS One 2015; 10(4): e0124109.[本研究はベーリンガーインゲルハイム社の支援により実施されました。]
  4. 4)Kerstjens HA, et al. N Engl J Med 2012; 367(13): 1198-1207.[本研究はベーリンガーインゲルハイム社の支援により実施されました。]