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第3回 患者さんの行動変容と指導テクニック

トラゼンタ 糖尿病患者さんの行動変容をもたらすには? トラゼンタ 糖尿病患者さんの行動変容をもたらすには?

シリーズ「糖尿病患者さんの行動変容をもたらすには?」では、糖尿病患者さんの意識や行動を変え、前向きに治療に取り組んでもらうためのポイントや指導方法をご紹介します。今回は、岡山済生会総合病院 糖尿病センター センター長の、中塔 辰明先生に、「患者さんの行動変容と指導テクニック」について解説いただきます。食事指導に役立つ「家族も満足!糖尿病レシピ」も掲載していますので、ぜひご覧ください。

患者さんが行動を変えるきっかけ

中塔 辰明先生 中塔 辰明先生

感情こそ行動の原動力

行動変容を起こすためには、病気に対する理解に加え、患者さんがその病気をどのように認知しているか、その病気をどのように感じているかという点が重要です。特に私は、感情こそ行動の原動力と考えています。人は誰でも嫌なものは避け、幸せを得ようとします。食事は多くの方にとって幸せなことですので、好きなものを自由に食べることができない糖尿病の食事療法は、患者さんにとってつらいことです。また、禁じられるとどうしてもそれに関心が向いてしまいがちです。
こうした中、患者さんの行動を変えるために大事なことは、目標や将来像があることだと思います。目標や将来像があって、それに対して患者さんが何らかの感情を持ったとき、行動が変わっていくのではないかと思います。このように患者さんの感情を呼び起こし、動機付けしていくことが患者教育だと考えています

患者さんの行動変容を促す指導を行うために

中塔 辰明先生 中塔 辰明先生

生活背景まで含めて、患者さんのことを聞き、よく知ることが基本

まず人の行動を変えることは難しい、ということを認識することから始まると考えています。まったく変わらないと思える患者さんでも、いつか変わってくれるときがあります。この人は変わらないと決めつけてあきらめてしまうことは避けなければなりません。根気よくかかわっていくことが大切であり、そのために人の行動を変えることは難しいときちんと認識しておくことが重要です。
その上で行動変容を促す指導を行うために基本となるのがよく聞くこと、「傾聴」です。患者さんの生活背景、気持ち、状況、これらを聞いていくことで指導の方向性が見えてきます。糖尿病は、HbA1c値などの数字だけを見てもどのように治療すればよいのかわかりません。生活背景まで含めて、患者さんのことを聞き、よく知ることが基本だと考えています。
さらに行動変容を起こすためのテクニックについてもある程度学んでおくことが必要と考えています。「目標設定」「セルフモニタリング」「刺激統制法」「ピア・ラーニング法」などの技法が知られています。

行動変容を起こしてもらうための指導のポイント

中塔 辰明先生 中塔 辰明先生

体験を通して気づきを与えてあげる

指導のポイントとしては、大きく5つあると考えています。
(1)体験していただくこと、(2)気づきが得られるように工夫すること(見える化など)、(3)楽しさが得られるように工夫すること、(4)自己効力感を高めること、(5)エンパワーメントを心がけること、です。
自己の成功体験、達成体験あるいは代理体験から得られたできそうと思う気持ちや新たな気づきは、次の行動につながります。たとえば、血糖自己測定を苦痛に感じていた患者さんに、食事との関連などの測定値の意味に気づいていただけるよう指導したところ、「測定するのが楽になりました」とおっしゃった方がいました。痛みは変わらないはずですが、自分にとって役立つことがわかると、苦痛が減るのだと思います。さらに楽しければ続けることができます。
また、患者さんの自己効力感を高めるためには、十中八九達成でき、具体的で評価可能な1~2つほどの目標を自身で設定してもらうといいと思います。エンパワーメント、つまり患者さんが本来備えている能力を最大限引き出すような支援を心がけることも必要です。

指導のポイント
1) 体験していただくこと
2) 気づきが得られるように工夫すること(見える化など)
3) 楽しさが得られるように工夫すること
4) 自己効力感を高めること
5) エンパワーメントを心がけること
療養指導が守れない患者さんへの対応

中塔 辰明先生

価値観を尊重し、さまざまな気持ちを吐き出せる場所を作る

一概に言うことは難しいですが、少なくとも「この人は変わらない」と決めつけず、基本に立ち戻って、患者さんが糖尿病をどのように認知し、感じているか、生活背景を含めて整理することが必要だと思います。そして、患者さんとの関係作りに注力するようにしています。
その一環として患者さんの価値観を尊重して、さまざまな気持ちを吐き出せる場所を作ってあげることも、非常に重要です。そのような場所は、医師の診察室ではなく、看護師、栄養士、薬剤師などのスタッフとの何気ない会話だったりします。そういう意味からも、患者さんを多職種のスタッフで支える、チーム医療が重要と考えています。

次回も引き続き中塔先生より、患者さんの行動変容におけるチーム医療の重要性について伺います。

家族も満足!糖尿病レシピ

きのこたっぷりおろしハンバーグ

材料(2人分)

  • 合いびき肉 … 120g
  • 玉ねぎ(みじん切り)… 1/4個
  • エリンギ(粗く刻む)… 1本
  • えのきたけ(半分は細かく刻み、半分は2cm長さに切る)… 50g
  • 生しいたけ(2枚は粗く刻み、半分はスライス)… 4 枚
  • なめこ(熱湯をまわしかける)… 50g
  • 大根おろし(軽く水気を切る)… 1/2カップ分
  • カイワレ大根(根を切る)… 1/2パック
  • サラダ油 … 小さじ2
  • A

    • だし汁 … 大さじ2
    • 酒 … 大さじ1
    • パン粉 … 大さじ1
    • 卵 … 1/2 個
    • 塩・こしょう … 少々
  • B

    • だし汁 … 80cc
    • 酒 … 大さじ1
    • みりん … 大さじ1
    • しょうゆ … 大さじ1
  • 作り方

    • 1耐熱皿に玉ねぎと細かく刻んだきのこ類をのせて、軽くラップをしてレンジで2分半加熱し、粗熱をとっておく。

    • 2ボウルに合いびき肉と粗熱のとれた 1A をよく練り混ぜ、2等分して丸く平たく形を調える。

    • 3フライパンにサラダ油を熱し、2を入れて、両面にこんがり焼き色をつける。

    • 4Bを加えフタをしたら5~6分蒸し焼きして、カイワレ大根をひいた器に盛り付けておく。

    • 5フライパンに、えのきたけ(2cm長さ)と生しいたけ(スライス)となめこと大根おろしを加え2~3分煮たら、4の上にかける。

きのこたっぷりおろしハンバーグ

  • 栄養価(1人分)283kcal
  • 塩分2.0g
  • 炭水化物18.3g
  • 食物繊維5.0g

せん切り大根ときのこソテーのサラダ

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せん切り大根ときのこソテーのサラダ

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大越 郷子先生

レシピ監修

大越 郷子先生

トラゼンタの有効性

食事・運動療法で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者さんの治療に、早期から将来までシンプルに同一用量で優れたHbA1c低下作用を示すトラゼンタを、ぜひお役立てください。

トラゼンタのHbA1c低下作用(腎機能別・単独投与)

日本人2型糖尿病患者さんを対象に、GFRステージG1+G2群、G3a群、G3b+G4+G5群の3群に層別して検討した結果、いずれの群においてもトラゼンタ単独投与1ヵ月後から有意なHbA1c低下が認められました。

なお、本試験における有害事象の発現は、G1+G2群で25%、G3a群で29%、G3b+G4+G5群で42%でした。